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世田谷での相続を遺言書で円満解決パート②

相続で揉め事をなくす為には遺言書が必要になりますが、今回は、作成する際の注意点や相続人の最低限の権利である遺留分についてお話ししたいと思います。遺言をして、「遺言書が形式違いで無効」「不公平感がある分割になり相続人同士が険悪な雰囲気」「納税の事が考慮されていない」等が起こってしまう遺言の内容だと、残った相続人はがっかりしてしまいます。そうならないように、遺産の金額面での分割だけでなく、相続人各々の今までの経緯や気持ちも考慮した分割にすると円満な相続になります。また、遺留分を考慮していない遺言書は、結局権利の主張が出来てしまい揉めてしまいます。この場合、被相続人が決めた遺言に意義を唱えるわけですから、話し合いでの決着がつきづらく裁判になっていきます。こうならない為には、相続税の節税部分でなく、権利関係を重視し遺言書を作成していく事が円満相続につながります。

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【目次】

  • 1.遺言書作成時の留意点
  • 2.問題なり易い遺留分について
  • 3.遺言書を活用した事例
  • 4.まとめ

1.遺言書作成時の留意点

遺言書遺言書を作成する時の留意点をご説明します。ポイントを抑えて作成しないと、遺言が逆効果になってしまう事もありますので注意が必要です。

①遺言の形式に留意して、少なくとも遺言書の有効・無効が争われる事がないように配慮して下さい。例えば、「平成28年6月吉日」のような表記をすると遺言書が無効になってしまいます。

②相続人に出来るだけ公平感をもって受け入れられるよう、遺産分割の少ない人への配慮をして下さい。遺産分割後、相続人同士にしこりが残らないように最大限配慮して遺言をする。

③後で揉め事が起きないように、遺留分(後記2.で説明)を考慮して遺言書を作成する。遺留分を無視した遺言書は、相続人同士が揉める可能性を残してしますので注意して下さい。

④相続税の課税が予想される場合には、その納税方法も踏まえた分割を行うように配慮して下さい。納税は原則現金一括払いになりますので、支払いが出来ないという事が無いようにして下さい。

⑤遺産を現に活用している相続人からその遺産を取り上げ、他の相続人に遺贈するような遺言は極力避けるように配慮して下さい。例えば、自宅に長男と同居していた場合の建物は、長男に相続してもらうのが普通ですが、次男に相続させるような事をするともめる事があります。その場合は、事前の根回しをする必要があります。

2.問題なり易い遺留分について

遺留分とは、民法により法定相続人に認められた最低限の保障のことです。遺言等で行過ぎた財産分割を防ぐ為に設けられています。

【遺留分減殺請求が出来る相続人と割合】

遺留分

・親だけが相続人の場合は、法定相続分の3分の1までの権利が発生します。

・上記以外の場合は、法定相続分の2分の1までの権利が発生します。

※兄弟姉妹には遺留分はありません。

 

どんなに良い遺言書を作成しても、故人の意志がそのまま実現できるとは限りません。「遺留分の壁」があるからです。対策として取れる方法は遺留分放棄があります。

これは、遺留分の権利を有する者が、被相続人の生前に「遺留分を放棄する」ことを家庭裁判所に届け出ることにより、遺留分放棄が出来ます。例えば、遺留分を侵害してしまう相続人に、相当な現金を生前贈与して「遺留分放棄」をお願いすることが出来ます。

3.遺言書を活用した事例

遺言をすることのよって、遺産分割が円満にまとまった事例をご紹介します。

【事例】

総遺産:総額8,000万円〔土地(評価額:5,000万円)・建物(評価額:1,000万円)・現金2,000万円〕

相続人:子供2人(長男・長女)

父の希望:長男に円満に土地・建物を単独所有させたい。

土地建物 被相続人

長男長女

 

 

 

 

長男・長女共 相続割合1/2 遺留分1/4

 

①遺言がない場合

相続人である長女が、法定相続割合である1/2の権利を主張した場合は、遺産の現金2,000万円の他に、長男が2,000万円の代償金(※)を支払わない限り遺産分割協議がまとまりません。揉める可能性があります。

※代償金:特定の相続人が遺産を一人で相続する代償に、他の相続人に対して相応の代償金を支払うという方法です。代償分割を行った場合は、遺産分割協議書に代償金の支払いを記載して下さい。もし記載がない場合は、贈与税が課税されてしまいますので注意して下さい。

②遺言がある場合

「長男に土地・建物を相続させる」と遺言しておけば、長女の主張できる権利は、長女の遺留分である1/4になります。遺産の現金2,000万円を長女に相続させれば円満に相続できます。

4.まとめ

相続において、残った家族同士で、数千万・数億円の遺産分割の話合いになります。通常仲の良い親族同士でも揉めてしまうのが相続なのです。

円満な財産承継を進めるための1番の有効手段は「遺言書の作成」なのは間違いありません。必ず作成するようにして下さい。

遺言書は、親族に向けての自分の意志を込めた最後の大事な手紙だと思って下さい。亡くなった後も親族から喜んで頂けるような、気配りの利いた遺言書を作成してほしいと思います。

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